病棟で働いて3年経つんだけど毎日忙しくてきつい
もっとゆっくりと働ける職場に転職してもいいかなと思うんだけど、失敗はしたくないの
どんなところに気をつければいいと思う?
こんなふうに悩んでいませんか?
病棟での看護にやりがいを感じる一方で、
- こんなに頑張る必要あるのかな
- もう少しゆるく働くにはどうすればいいのかな
そんな気持ちになるのはとても自然なことです。
今回は総合病院で働く病棟ナースに向けて、
どんな職場ならゆったりと働くことができるかについて考えていきたいと思います。
本記事で分かること
「ゆるく働ける」を満たす条件【メリット】とは
ゆるく働ける職場のデメリット
記事を読み終わる頃には、自分を大切にしながら働ける職場を理解して、今後の働き方を見直すことができますよ。
目次
こんな職場を選べば心も体も楽に働ける【メリット】
あなたにとって「楽に働ける職場」とはどんな職場でしょうか?
人によって感じ方は違うと思いますが、一般的にゆったり楽に働ける職場には以下の特徴があるかと思います。
- 体をいたわれる職場
- サービス労働を強いる職場は悪と考える
- 精神的なプレッシャーがない職場
では、ひとつずつみていきましょう。
体をいたわれる職場【体が資本】
体は一番の資本です。
「元気があれば何でもできる」とアントニオ猪木さんも言っている通り、体が元気であることが人生の基本です。
よく寝れた日は体が軽くて、行動をスムーズに起こせることが多いのは誰でも経験しますよね。
なので、体に過度な無理をかけない職場がベストです。
病棟が体力的にキツい理由は以下です。
- 夜勤がある
- 勤務時間中、ノンストップで業務に追われる
- 100kg超の患者さんの介助など、力仕事である。
私は特に朝方人間なので、夜勤がすごく苦手でした。
夜勤明けは、頭がぼーっとして、家に帰ったら倒れ込むように布団に身を預けます。
20代の頃はそれでも若さでなんとかなっていましたが、30代になるとフラフラで限界を感じました。
また、勤務中の業務は基本的に時間通りに行う必要があります。
配薬(内服チェックも)
点滴
BSチェック(インスリン注射も)
検査
手術
清潔ケア
トイレ介助
ドクターの処置介助
そして鳴り止まないナースコール
BSチェックの時間とか、超急いで患者さんのところへ訪室してましたよ!
他の看護師がヘルプしてくれる時もあります。
でもみんなそれぞれの受け持ちがありますし、フリーの看護師がいてもいつも自分を手伝ってくれるわけではないので、
終わらなければ自分の責任です。
こんな毎日だと、ホントに疲れがたまって取れないんですよね。
結果、体が重くてどんよりしてました。
行きつけのマッサージ屋さんでほぐしてもらわなければ復活できません!
資本である体を痛めつけずに働ける職場を選ぶようにしたほうが良いです。
サービス労働がない職場【時間は財産】
給料は、労働に対する対価です。
あなたがもらっている給料=あなたが働いた分
なのです。
それなのに、病棟にはサービス労働&残業が多すぎます。
・勤務前:1時間前にきて受け持ち患者の看護記録をチェック
・勤務後:受け持ち患者の記録が終わるまで帰れない
病棟看護師って基本的に前残業や後残業ありきの勤務体系になっています。
看護師の善意で仕事が回っているとしか思えない・・・。
また、病棟には通常の看護業務以外の役割、委員会や勉強会、そして大学病院の場合は看護研究があります。
日々の業務でいっぱいなのに、こちらも時間外でしなければならないんですよね。
看護師の善意に乗っかったサービス残業は悪でしかありません。
勤務開始と同時にきて、勤務終了と同時に帰れる、こうした職場を選びましょう!
精神的なプレッシャーがない職場【ストレスフリー】
総合病院は、高度な医療を提供する場所です。
そういう職場だと
- 患者さんの生命に影響を与えるリスク
- 常に高度な医療技術を身につける必要性
があり、心が安まりません。
なので、そういったことがない職場を探すと、今よりも気楽に働けます。
例えば、病棟には様々なステージの患者さんがいますよね。
今夜急変しそう・・・という人もいて、気が抜けません。
また、薬の投与などで、自分の行ったケアが患者さんの容態に影響を与えるリスクもあります。
とてもプレッシャーのかかる職場です。
また、最先端の治療を提供する総合病院では、看護師もスキルアップが欠かせません。
看護師も日々勉強をしたり、知識を身につけて行かなくてはいけないのですが、
ずっとそのスピードについて行くのもしんどいものです。
ゆったりと働きたいのであれば、精神的なストレスがかからない環境に身を置くようにしましょう。
また、休みが取りやすいというのも重要です。
なぜなら、人は自分が取りたいときに休みを取れないと、ものすごくストレスがたまるし、
生活の満足度が下がってしまうんですよね。
上になれば優先的な立場になるけど、そこまでガマンしたくない~
なので、
- 有給が取りやすい
- 交代で問題なく取れるぐらいスタッフが充実している
といった職場にうつるのが、自分の人生を大切にするための方法です。
楽な職場を選ぶデメリット
楽に働ける職場に行けばバラ色、だったら良いのですが、
やはり人によっては合う合わないがあります。
転職してから後悔しないために、デメリットもしっかり理解しておきましょう。
楽な職場のデメリットは2つ。
- 看護師としてのやりがいが下がる
- 看護技術が低下する
やりがいの低下
お伝えしたとおり、楽な職場というのは夜勤がない方がよいです。
そうなると、
患者さんと24時間ずっと関わることもないし、
患者さんの生活全体のケアをするわけではないんですよね。
例えて言うなら、
病棟でのケア=面のケア
ゆるい職場(クリニックなど)= 点のケア
と考えることができます。
患者さんと接する機会が少ないぶん、看護師としてのやりがいは減ってしまいそうです。
ただ、患者さんと触れ合う時間が少なかったとしても、
その短い時間から患者さんのニーズを見つけ出して、必要なケアを提供できるのであればやりがいに繋がります。
なので自分の姿勢次第かなというふうには思います。
看護技術の低下
総合病院の病棟という一線を離れると何が起こるでしょうか。
- 進化のスピードの速い医療技術からは遠ざかることになります。
- また、病棟で行なっていたような看護技術を実施する機会も激減するかもしれません。
- それにより看護技術力が下がるリスクはあります。
もし看護技術をキープしたいと言うのであれば、
一定レベルの医療を行う機会がある職場を選んだ方がいいかと思います。
ただ
今後高い医療技術を必要とする職場に再就職したい、
また病棟に返り咲きたい
という思いがそこまで強くないのであれば、
病棟で身につけた看護技術は一度忘れてもまたやれば思い出すと思うので
そこまで気にしなくていいのではないかと考えます。
看護技術は自転車と同じようなもので、ブランクがあっても現場に出たら思い出すものです
デメリットよりメリットが上回るなら転職活動してみましょう!
ゆるく働きたい看護師が目指す職場とは【まとめ】
以上、病棟の看護師が今よりもゆるい職場に転職する際のポイントについてまとめてみました。
病棟でしか働いた経験のない人にとっては勇気がいる決断かもしれませんが、
病院の外に目を向けると、自分の心や体、プライベートの時間を大切にする働き方というのはたくさんあります。
是非、今後の自分が優先したい事柄をしっかりと考えて、 自分の生活を大切にできる働き方を見つけてみましょう。
楽しく穏やかに働けることを願っています